インプラントの治療期間はどのくらい?治療前の相談から治療後の通院期間について

更新日:2024.10.25 インプラント

インプラント治療とは、失ってしまった歯の部位に人工で作られた歯根を埋めこむことです。この治療を行うことで、歯を失った人でも食べものを噛んで食事を楽しめるようになります。

インプラント治療を始めようと検討しているがどれくらいかかるのかと疑問に思う人も少なくありません。

そこで今回はインプラント治療の期間と通院期間のポイントを紹介します。

インプラントの治療期間は最短で6ヵ月

一般的にインプラントの治療期間は、下あごで約6ヵ月、上あごで約12ヵ月かかると考えられています。あくまで目安であり、歯周病を中心とした歯の病気を患っている場合は、もっと長くなる可能性があります。
詳しい治療期間については、歯科医に確認しましょう。

インプラント治療期間と期間ごとのポイント

インプラント治療期間

インプラント治療は「診断・術前検査・治療計画立案」「インプラント埋入術・治療開始」「アバットメント・人工歯装着」「定期健診」の4構成で進めていきます。

それぞれの期間と注意点を解説します。

1. 診断・術前検査をもとに治療計画を立てる

現状を把握するために患者の口腔内や全身の健康状態、喫煙歴などを問診します。その後、歯科医が口内を診てむし歯・歯周病の有無、噛み合わせを確認します。

最も重要なのは残存歯や顎の骨の状態の確認です。これはレントゲン撮影を行うことでより正確に確認が行なえます。

最後に口腔内のCTを撮り欠けてしまった部位の骨量や質感を3次元で分析して終了です。

インプラントの治療計画と術前検査における期間は、通院回数が2~3回、通院期間が2日~2週間程度になります。

また、神経・血管・上顎洞や残存歯との位置関係も3次元で把握するのがポイントです。ここで各部位の位置関係を正確に分析しないと、インプラント治療に支障が出てしまいます。

この分析結果から患者に合わせた歯型を作ります。

インプラント治療の前には以下のような治療も行われます。

  • 残存歯のむし歯・歯周病に対する治療
  • 残存歯の治療が見込まれない場合の抜歯
  • 禁煙指導、歯磨き指導

これらはインプラント治療の成功率を高めるために必要な作業であり、人によってはこれらに時間をかける場合もあります。

加えて、以下に当てはまる人もすぐに治療を始めない場合があります。

  • 全身疾患が要因で感染しやすい状態にある、または創傷治癒されにくい人
  • 糖尿病を患っており、血糖コントロールが上手くいっていない人
  • 骨量の不足がみられる人

なかでも、骨量が不足している人の場合は、インプラント治療の前に骨を増やす骨造成治療を行うことがあります。

これら治療に関する説明は、必ず治療開始前に歯科医が行ないますので期間や口腔内の現状についてわからないことはすべて聞きましょう。

上記、術前における期間を記載いたしましたが、事前治療は人によって大きく異なりますので、先生とご相談ください。

2. インプラント手術は1~2日程度で終わる

インプラントの治療自体はよほどのことがない限り1~2日で終わります。

インプラント手術の1回法と2回法の特徴をまとめました。

術式 1回法 2回法
術式の特徴 手術が1回で済む 手術を2回行う
術後の特徴 インプラントが粘膜の上に露出 インプラントが粘膜に覆われる
適用対象 ・身体的負担を少なくしたい人

・治療期間をなるべく短くしたい人

・インプラントが粘膜の上に露出しても問題ない人

・感染リスクが高い人

・インプラントを露出させたとき外力によって骨との結合が阻害される可能性が高い人

麻酔の種類 局所麻酔 局所麻酔
手術時間 埋入するインプラントの本数・骨移植の有無によって異なる

どちらの術式になるかは、診断する歯科医に委ねられます。こちらも必ず説明があるので気になることがあれば聞きましょう

1回法でも2回法でも、人工歯根を顎の骨に埋入するための手術時間は約1~3時間になります。

インプラントと骨が結合するまでの治癒期間は、骨の状態や対象者の健康状態によって異なります。比較的早い人で2~3ヵ月程度で結合します。ただし長くかかってしまう場合、6ヵ月以上かかることもあります。

手術後は以下の行為を控えてください。

  • 飲酒・激しい運動・入浴
  • 手術当日のうがい
  • 治療した部位で噛む
  • 治療した部位に触れる
  • 喫煙

舌や指で患部に触れると感染のリスクが上がったり、治療後に喫煙すると血行が悪くなり骨とインプラントの結合や創傷治癒に悪影響を及ぼしたりします。

手術後は、控えるべきことが多いので、術前に環境を整えておくことをおすすめします。

3. 人工歯はインプラント埋入後に装着

インプラントと骨が結合した後は「アバットメント」というインプラントと人工歯(被せ物)をつなぎ、かつ歯の土台となるものを設置します。
アバットメントは、種類が豊富なため患者の口腔状態や症例に合わせて適切なものを選択します。

違和感がないか確認し問題がなければ、最終的な人工歯を装着するという作業に入ります。

この期間は1日で終了します。

4. インプラント治療が長引く理由

インプラントの治療が長引く理由に、追加治療を要する場合があるためです。

下記はよくある追加治療になります。

  • 骨誘導再生(通院回数:2~4回/通院期間:3~6か月)
  • 顎の骨を増やす治療(通院回数:2~4回/通院期間:4~7か月)
  • 歯茎の移植手術(通院回数:2~4回/通院期間:1~2か月)

顎の骨を増やす治療は、骨移植などを行なってから埋入手術を行なう場合に追加治療となります。

骨誘導再生については、インプラント埋入の際、骨の再生を誘導する材料を入れ、インプラントの安定と薄くなった部分を補填するための追加治療です。

歯茎の移植手術は、重度の歯周病により歯茎が下がってしまったり、痩せたりする症状がある場合に、インプラント埋入の前に、追加治療として発生します。

5. インプラント治療後も定期的なメンテナンスが必要

人工歯が装着されれば、インプラント治療はひと段落します。

ここで重要なことは口内を清潔に保つことです。

治療後に口の中の衛生管理ができていないとインプラント周囲炎という感染症になってしまうからです。

せっかくインプラント治療で口内を健康な状態にしても、汚れてしまっては長持ちさせることができません。長持ちさせるためにも、定期的に歯科検診を受け、噛み合わせのチェックや汚れの確認・除去を行なうなど、メンテナンスをしましょう。

インプラント治療は長い目でじっくり行うことが大事

医療の分野は、いまも急速に発展を遂げています。病気によってはすぐに退院できるようになったものもあるくらいです。ただインプラント治療においては少なくても半年以上はかかるため、長い目でじっくり治療していく必要があるでしょう。

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公開日:2020.08.17
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