妊娠中はインプラント治療を受けられるか?

更新日:2022.03.31 インプラント

妊娠中にインプラント治療を受けたいけど問題はないか、赤ちゃんに影響しないかと心配している方はぜひ本稿を参考にしてください。

インプラント治療とは、歯を失った部分に人工歯を埋め込む治療のことで、入れ歯やブリッジ治療と比べて噛む力、耐久性に特化しています。

妊娠中にインプラント治療を受けることは可能ですが、あまりおすすめはできません。

妊娠中にインプラント治療を受ける場合の6つのリスクと、治療中に妊娠した場合の対処法など詳しく解説いたします。

妊娠中でもインプラント治療は受けられる

妊娠中にインプラント治療を受けるリスク

結論から述べると、治療を受けることは可能です。しかしほとんどの医療従事者はおすすめしないでしょう。

その理由は以下のようにリスクが起きると考えられているからです。
6つのリスクを解説します。

1. レントゲン写真を撮ると胎児に影響を及ぼす危険性がある

レントゲン写真を撮ると、少なからず放射線を浴びることになります。しかし一般的なレントゲンの被ばく量は0.06mSvと考えられており、身体に影響を及ぼす基準値200mSvをはるかに下回っています。

ただ、100%安全という保障はないためインプラント治療の際にレントゲンを撮る場合は、必ず妊娠しているかどうか聞かれます。

被ばくして胎児や妊婦に大きな影響を及ぼす可能性は限りなく低いものの、少しでもリスクがあるということは覚えておきましょう。

2. 仰向けの治療は妊婦の腹部大動脈を圧迫する

胎児とともに妊婦のお腹が大きくなると、さまざまな臓器が圧迫されます。なかでも仰向けの状態を長時間続けると、腹部大動脈という人間にとってかなり重要な血管が圧迫されます。

腹部大動脈が圧迫されると気分が悪くなりやすく、妊婦や胎児に負荷を与えてしまいます。

3. 歯科治療中の出血量によっては早産を誘発する可能性がある

一般的に出産開始の合図は、血液中に含まれるサイトカインという情報伝達成分の濃度が高くなると出されます。

歯周病や歯の治療によって出血すると、免疫を担当する細胞がサイトカインを血液中に大量に放出します。大量放出されたサイトカインは子宮筋の収縮を促して早産を誘発すると考えられています。

4. つわりの時期にインプラント治療を行うと身体に負担がかかる

妊娠2~3ヵ月ごろに起こるつわりは、妊娠している女性にとって想像以上の負担を強いています。吐き気だけではなく食欲もなくなるため身体も心もケアが必要な時期です。そのような時期に無理をしてインプラント治療を行うと、余計に負荷がかかってしまうため好ましくないと考えられています。

5. 薬剤による母乳汚染の可能性も否定はできない

インプラント治療をする際は、痛みを軽減させるための麻酔を打つなど薬剤を用いることが多々あります。もちろん、人間の健康に害がない量で使用することが定められているものの、妊娠中の女性と胎児に関しては100%薬剤の影響がないとはいい切れないのが現状です。

また薬剤によっては母乳汚染のリスクを上げる可能性があると考えられていることからもおすすめはできません。

6. 歯の治療+妊娠ケアは妊婦に想像以上のストレスと疲労を与える

妊娠中はなるべく胎児と自身の健康だけに気を遣うべきです。インプラントの治療は出産後でも可能ですので治療の時期をずらすなど考えましょう。

妊婦の身体に余計な負荷をかけたくないというのが歯科医側の考えです。

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インプラント治療中に妊娠が発覚した場合はすぐに相談をしましょう

もしインプラント治療を始めたばかりのとき、または1回目の手術後に妊娠が発覚した場合はなるべく早くかかりつけの歯科医に伝えてください。

上述したように、妊娠中のインプラント治療は決してすすめられるものではないため、段階によっては「出産後に改めて治療を再開しましょう」といわれることがあります。

ただ、歯が抜けてしまっている場合は対応が異なるかもしれません。

基本的に歯が抜けた状態をそのままにしておくと「噛み合わせが悪くなる」「抜けた歯の隣まで抜けてしまう・傾いてしまう」「歯列バランスが崩れる」といった弊害を引き起こしてしまいます。

そのため、抜けた歯の代わりに入れ歯を入れる応急処置などが施されます。少し違和感は残るかもしれませんが、出産後にインプラント治療を再開すれば違和感はなくなります。まずは妊娠と出産を安全に予定どおり行えるようにすることが優先です。

もし治療中に妊娠が発覚しても、隠さず歯科医に相談してください。

インプラント治療よりも妊娠中の身体を大事にしましょう

インプラント治療は歯科医の判断で中断したり再開したりできる治療ですが、妊娠は命を体内に授かっているためそれはできません。

ほぼ影響がないとはいえ100%何も起こらないという保証はありません。まずは妊娠中の身体を大事にし出産後落ち着いてから治療に専念することをおすすめします。

公開日:2020.08.17
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