インプラントの寿命後のサインと対処法はこれ! 寿命を縮める5つの原因も併せて解説

更新日:2024.12.27 インプラント

10年前に入れたインプラントがぐらつく、痛い……このような症状は、インプラントが寿命を迎えているサインかもしれません。

インプラントの寿命は、メンテナンスの有無や喫煙などの要因に大きく左右されます。もしも寿命後のサインを見逃しそのまま使い続けると、深刻なトラブルが起こるかもしれません。

本記事ではインプラントの寿命後のサイン、適切な対処法などを解説しました。インプラントを長持ちさせ、口の中を健康に保つヒントを紹介します。

インプラントの寿命後に起こるリスク

インプラントは、永遠に使い続けられるわけではありません。インプラントが寿命を迎えるのは、インプラント体(顎の骨に埋め込まれた人工歯根)が外れそうなときです。

以下ではインプラントの平均寿命と、寿命後も使い続けるリスクを解説します。

インプラントの平均的な寿命

インプラントの平均的な寿命は、一般的に10~15年といわれています。また手術から10年が経過したインプラントの残存率は90%以上です。

歯の喪失に対する治療法には、インプラントの他にブリッジと入れ歯という選択肢もあります。それぞれの治療法の寿命がどれほど違うのかを比較してみました。

治療法

平均的な寿命

インプラント

約10~15年

ブリッジ

約7~8年

入れ歯

約4~5年

寿命後のインプラントを使い続けるリスク

寿命後のインプラントを使い続けるリスク

寿命後のインプラントを使い続けると、以下のような問題が生じる可能性があります。インプラントの寿命に気付いたら、なるべく早く歯科医師に相談しましょう。

  • 脱落したインプラントを飲み込んでしまう
  • 残った健康な歯に負担がかかる
  • 痛みが出る
  • 歯の組織が破壊され再治療できなくなる
  • インプラント周囲の歯並びやかみ合わせが悪くなる

インプラントの寿命後のサイン

インプラントの寿命が近づくと、次のようなサインが現れます。思い当たる症状があれば、経過年数に関わらず歯科医院の受診が必要です。

  • かんだときに痛みや不快感がある
  • インプラントの周囲が赤く腫れている
  • インプラントがぐらぐらしている

インプラントの寿命後の対処法

インプラントが寿命を迎えた後の選択肢は、大きく分けて2つです。

  • 再びインプラント治療をする
  • ブリッジや入れ歯に変更する

どの治療法が適切なのかは、歯や周辺組織の状態、生活習慣などによって異なります。どちらにするか、歯科医師と相談しながら決定しましょう。

インプラントの寿命を縮める原因

インプラントの寿命を縮める原因には、以下のものがあります。

  • 格安インプラントの使用
  • 感染症(インプラント周囲炎)
  • 定期的なケアの怠慢
  • 歯ぎしりと食い縛り
  • 喫煙

インプラントを長く使い快適な口内環境を維持するためには、これらの点に注意が必要です。以下ではそれぞれのポイントについて詳しく解説します。

格安インプラントの使用

インプラント治療の費用相場は、おおむね1本30~50万円です。歯科医院によって違いはあるものの、安全性が確保された通常の治療であれば、ここから大きく外れることはあまりありません。

しかし世の中には「格安インプラント」と呼ばれる、10万円以下のインプラント治療が存在します。見た目は通常のインプラントと変わらないため、価格だけを見て魅力を感じる方も多いでしょう。破格の安さには以下のような理由があります。

  • 日本で承認されていないインプラントを使用する
  • 問診やカウンセリングを行わない
  • 歯科医師の経験が浅い
  • インプラントの質が低く劣化しやすい

質の悪いインプラントは、顎の骨との結合にも問題が起きかねません。インプラント治療は値段ではなく、信頼のおける歯科医院を選ぶことが肝心です。

感染症(インプラント周囲炎)

インプラント周囲炎とは、顎の骨に埋め込んだインプラント体の周辺に起こる感染症です。これは一般的な歯周病よりも早く進行します。

インプラント周囲炎の発症前には、インプラント周囲粘膜炎と呼ばれる段階があります。もしもインプラントの周辺に異常を感じたら、速やかに歯科医師の診察を受けましょう。

定期的なメンテナンスの怠慢

インプラント治療の終了後は、少なくとも年2回の歯科医師によるメンテナンスが必要だといわれています。インプラントは人工物のため、保証期間内であっても問題が起きる可能性があるからです。また歯科医師の診察は、インプラント周囲炎の早期発見にもつながります。

歯ぎしり・食い縛り

インプラント体は顎の骨に埋め込まれているとはいえ、極端な負荷には強くありません。歯ぎしりや食い縛りの癖があると、顎に継続して大きな力がかかり、インプラントの脱落や周囲の炎症を引き起こしかねません。

天然の歯と歯茎の間には、歯根膜(しこんまく)という膜があり、歯にかかる負荷を緩和するクッションになっています。しかしインプラントには歯根膜が存在しません。

歯ぎしりや食い縛りの癖がある場合は、異常を感じたらすぐ歯科医師に相談しましょう。

喫煙

喫煙習慣もインプラントの寿命を縮める一因とされます。たばこに含まれるニコチンや一酸化炭素が、歯茎の血流を妨げてしまうからです。

また喫煙者がインプラント周囲炎にかかると完治しないことも多いため、十分な注意と早めの受診が必要です。

インプラントの寿命は治療後のケアで長くなる

今回の記事では、インプラントの寿命後のサインと対処法、寿命を縮める原因などを解説しました。

見た目の美しさや使用感の良さで人気のインプラントですが、費用は決して安くありません。しかし気を付けるべきポイントを守れば、インプラントを長く快適に使うことが可能です。

インプラントの寿命を延ばすケアを続けながら、快適な毎日をお過ごしください。

 

インプラント専用設備付きの名古屋歯科インプラント治療についてはこちらから

公開日:2024.12.27
SHARE ON :

歯に関することで
お悩みの方は
お気軽にご相談ください。

瑞穂本院

052-851-8241 平日9:00-13:00 / 14:30-18:30 土日(祝休)9:00-13:30 / 15:00-17:00

名古屋駅院

052-433-6880 平日9:00-13:00 / 14:30-18:30 土日(祝休)9:00-13:30 / 15:00-17:00

毎月開催!
インプラント無料相談会

予約不要。お気軽にご参加ください。
  • 平日18時半まで
  • 土日診療
  • 新患・急患の
    予約不要
  • インプラント
  • 審美歯科
  • 歯科検診
  • 一般歯科
  • 小児歯科
  • 口腔外科
  • 訪問診療

名古屋歯科 瑞穂本院

  • 所在地

    〒467-0016 愛知県名古屋市瑞穂区佐渡町1丁目22-1Map

  • 駐車場

    16台以上(第一駐車場11台、第二駐車場5台、近隣に契約駐車場あり)

  • アクセス

    名古屋市営地下鉄桜通線「瑞穂区役所駅」
    1番出口徒歩2分

診療時間
9:00 -13:00 13:30まで
14:30 -18:30 15:00〜17:00

名古屋歯科 名古屋駅院

  • 所在地

    〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目11-1
    コレクトマーク名駅4丁目 5階Map

  • アクセス

    JR「名古屋駅」桜通口より徒歩6分
    地下鉄「名古屋駅」7番出口徒歩5分
    名古屋駅「ユニモール」9番出口徒歩2分
    地下街「サンロード」S5番出口徒歩3分

    名古屋駅院一般歯科サイト
診療時間
9:00 -13:00 13:30まで
14:30 -18:30 15:00〜17:00